ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー

著者:森達也
出版社:角川書店
発売日:2003年7月10日

 王位を継ぐ代わりに、祖国解放の独立運動に身を枠げたクォン・テ。革命家ファン・ボイ・チャウとの運命的な出逢いによって、 一九〇六年日本を訪れる。犬養穀や玄洋社の頭山満、新宿中村農相鳥愛蔵・黒光夫妻ら、留学生を支えた日本人との交遊、 そして満州国建国に奔走したアジア主義者大川周明、松井石根の暗躍。「僕らの王子は日本に殺されたようなものなのに、 どうして日本人は維もそのことを知らないのですか」ひとりのベトナム人留学生の呟きに導かれ、日本に憧れて翻弄されつづけた王族の数奇な生涯が鮮烈に廷る!



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