1994年6月27日に起きた松本サリン事件は、警察の捜査と事件取材・報道のあり方について、送り手のみならず受け手にも広く問うこととなった。 事件当時と現在を比較しながら、メディアは河野氏犯人視報道という「負の遺産」から何を学んだか、世論形成の構造はどう変わってきたのかを現場の視点から検証する。