それでもドキュメンタリーは嘘をつく

著書:森達也
出版社:角川文庫
発売日:2008年9月25日

「公正中立」な視点という幻想
ドキュメンタリーの虚構性と可能性を煩悶しながら浮き彫りにした著者覚悟のエッセイ

「公正中立」な視点という共同幻想に支えられながら、撮り手の主観と作為から逃れられないドキュメンタリーの虚構性と魅力とは何か? 情報が「正義」と「悪」にわかりやすく二元論化され、安易な結論へと導かれる現代メディア社会の中で、ドキュメンタリーを作る覚悟と 表現することの意味を考察したエッセイ。自らの製作体験や話題の作品を分析しつつ、自問と煩悶の末に浮き彫りにした思考の軌跡。 解説・綿井健陽



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