極私的メディア論

著書:森達也
出版社:創出版
発売日:2010年10月25日

 オウム真理教、死刑問題、ドキュメンタリー論など様々なテーマに関わってきた森さんですが、それぞれのテーマについて提示している視点は基本的に同じです。 それは「視点が変われば世界は違う」というものですが、本書『極私的メディア論』のコピーはそれに続けてこうなっています。 「メディアが単一の視点しか提示しなければ多様な世界は矮小化される」。森さんの基本的な考え方はメディア批判にこそ集約的に示されるのですが、 そのメディア論の集大成ともいうべきものが『極私的メディア論』です。月刊『創』で連載されてきたものをまとめ、大幅に加筆したものですが、 こうしてまとめて読んでみると、森さんの視点が実によくわかります。
[本文見出しより] メディア批評は有効か/なぜテレビが問題なのか/メディアと天皇制は相似形/ 忸怩たるテレビ出演/NHKの「過剰な忖度」/「わかりやすさ」 を求めるテレビ/ メディアについての煩悶/事件報道と死刑制度/自主ではなく他律規制/ 視点が違えば世界は違う/日本のメディアの不自由さ/他



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