巻頭コラム No.277


  多くの人は刹那的な報道に反応するが、過去の事件や騒動には興味を示さない。 テレビでも「ザ・スクープ」など調査報道を看板に掲げた番組が、近年は視聴率を理由に次々と消えていった。 でもそれでは過去の道筋が見えなくなる。過ちや失敗もあいまいになる。ならば進むべき道もわからない。

今回の事件は本当に戦後最悪なほどの権力犯罪だ。でも唯一の希望は、調査報道の重要さを朝日新聞が多くの人に実感させたこと。 民主主義の基盤は公文書、とのフレーズを最近はよく見かける。もちろんそれは否定しない。 でも同時に、そもそもは危なっかしい民主主義を正常に稼働するための最も重要な装置はメディアだと、今さらながらつくづく思う。

2018.3.13 森達也   



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講演・イベント・メディア


映画『カーキ色の記憶』トークイベント
日時:2018年5月19日(土)10時の回上映後
会場:横浜シネマリン(横浜市)
出演:ナジーブ・エルカシュさん(ジャーナリスト、リサーラ・メディア代表)、森達也
リンク:「カーキ色の記憶」公式サイト

テキスト&動画公開「禁断トークLIVE!映画FAKEにTVが噛みついた!?」
2016年7月末に行われた、テレビマンユニオン内のあるユニット集団ドガピポ主催トークライブがテキスト&動画が無料配信されました。
視聴はこちらから >> ドガピポ

連載 替山茂樹のプロデューサー日記 No.4


替山茂樹(『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』プロデューサー)

2017年10月31日

「ドキュメンタリー映画術」(論創社)刊行記念で、金子遊(批評家・映像作家)×森達也(映画監督・作家)のトークイベント (ジュンク堂書店池袋本店)。

後日、ネットにUPされている対談記録を見て、こないだに引き続きボー然。
前回のイベント同様、ネット上ではキレイに直されていて、あたかも森さんがちゃんと喋ったかのようだ。
今回は、いろいろ間違ったうえに話も脱線しまくったので対談をまとめた担当者の人は大変だったと思う。

森さんは、金子さんが挙げたドキュメンタリー映画監督の名前(*1)を「世界で一番カッコいい名前だと思っています」と言った後、 誰も聞いていないのに「そして世界で一番カッコ悪い名前はスティーヴン・タイラーの本名でスティーヴン・タラリロです」と断言してお客さんをポカーンとさせた。
そこまでは百歩譲ってOKだとしても(OKなのか?)、スティーヴン・タイラーの本名はタラリロじゃなくて、タラリーコだ。
僕はスティーヴン・タイラーの本名知らなかったけど、森さんのことだから人名は必ず間違えてるはずと思ってその場で検索して調べたら、ビンゴ。
多分、パタリロと混ざったんだなー。

質疑応答でも、「『FAKE』は地上波では放送されてないけどニューヨークで上映されたしNetflixでも見られます」と話したところまではよかったんだけど、 「今、Netflixで配信しているゾンビ映画『ウォーキング・ランド』にハマっています」と脱線。
さらに「ゾンビはなぜ完食しないのか」「馬とか草食動物のゾンビは何を食べるのか」などと、もはや復旧不能なまでに脱線。
脱線は仕方がないとしても(仕方がないのか?)、“ボクってスルドイとこに気づくでしょオーラ”を出すのはやめた方がいいと思う(*2)。 多分、お客さんの大半はゾンビの食生活に興味ない。
あと、作品名は『ウォーキング・ランド』ではなく『ウォーキング・デッド』だ。
僕はその作品知らなかったけど、森さんのことだから作品名は必ず間違えてるはずと思ってその場で検索して調べたら、ビンゴ。
『ラ・ラ・ランド』と混ざったのかはわからない(*3)。

ふと、横を見ると隣の男性が熱心にメモを取っている。
何気なく覗いてみると、
「森~ドキュメンタリーは客観的事実の集積ではない。ダイレクト・シネマのワイズマン作品にも巧妙な編集…」
等々、ノートにびっしりだ。
そのまま自分の手帳に視線を移すと、
「パタリロ」
の一言のみ。
一体、僕は何をやっているのか…。

この後、さらにリュックの肩紐事件が勃発するのだが、なんだか胸焼けがしてきたので次回にしたい(次回があればだが)。

(*1)誰だったか忘れました。すいません。

(*2)森さんは多分、「ゾンビは食べた相手がゾンビ化するから完食してしまうと増殖できない」「馬は草食動物なので馬を食べないならどうやって増殖するのか」 という増殖問題について気づいたのを自慢したかったのだと思うが、真意はわからない。
少なくとも「ゾンビは食べ残すので行儀が悪い」とか「馬のゾンビに食べ物の好き嫌いがあるのはよくない」と言いたいわけではないようだ。

(*3) あらためて、“Netflix”と“ウォーキング・ランド”で検索したら『ウォーキング・ゾンビランド』『ゾンビランド』という作品もあるみたいだ。
森さんがハマっている作品はいまだ不明だが『ウォーキング・ランド』という作品がヒットしないので間違っていることだけは確かだ。
世の中はゾンビ好きで満ちている。

書籍・連載


書籍 2017年9月22日発売『FAKEな平成史』(KADOKAWA) Amazonリンク

書籍 2017年5月25日発売『不寛容な時代のポピュリズム』(青土社) Amazonリンク

書籍 2017年4月15日発売『同調圧力メディア』(創出版) Amazonリンク

書籍 2017年3月22日発売『少数異見』(言視舎) Amazonリンク

新連載 クーリエ・ジャポン 森達也 ニューヨーク滞在記 「佐村河内守出演の映画『FAKE』をアメリカ人に見せに行く」 クーリエ・ジャポン 森達也 ニューヨーク滞在記

書籍 2016年6月18日発売『オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ』(角川文庫) Amazonリンク

書籍 2015年11月6日発売『死刑のある国ニッポン』(河出文庫) Amazonリンク

書籍 2015年10月30日発売『チャンキ』(新潮社) Amazonリンク

書籍 2015年10月30日発売『「開戦前夜」のファシズムに抗して』(かもがわ出版) Amazonリンク

書籍 2015年10月22日発売『私たちはどこから来て、どこへ行くのか 科学に「いのち」の根源を問う』(筑摩書房) Amazonリンク

書籍 2015年10月9日発売『人間臨終考』(小学館) Amazonリンク

書籍 2015年9月25日発売『池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題』(現代書館) Amazonリンク

書籍 2015年9月9日発売『「テロに屈するな!」に屈するな』(岩波書店) Amazonリンク

書籍 2015年1月29日発売『すべての戦争は自衛意識から始まる-「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい』(ダイヤモンド社) Amazonリンク

書籍 2014年11月5日発売『たったひとつの「真実」なんてない: メディアは何を伝えているのか?』(ちくまプリマー新書) Amazonリンク

書籍 2014年9月10日発売『波止場日記――労働と思索 (始まりの本)』(エリック・ホッファー著/みすず書房) Amazonリンク
森が解説を寄稿しています。

書籍 2014年9月5日発売『アは「愛国」のア』(潮出版社) Amazonリンク

書籍 2014年6月20日発売『いのちの食べかた』(角川文庫/Kindle版あり) Amazonリンク

極私的メディア論 第67回 あえて再度反論する(『月刊『創』5月号掲載)
PDFファイル公開中

連載 「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」
筑摩書房PR誌・月刊『ちくま』4月号(493号)より連載開始
筑摩書房

極私的メディア論 第66回 誘導される民意(『月刊『創』4月号掲載)
PDFファイル公開中

極私的メディア論 第65回 論争以前の二人(『月刊『創』3月号掲載)
PDFファイル公開中

連載 「誰が誰に何を言ってんの?」
月刊「自然と人間」(ダイヤモンド社)
http://www.n-and-h.co.jp/

連載 書評
季刊誌「KOTOBA」(集英社)
http://shinsho.shueisha.co.jp/kotoba/

連載 「リアル共同幻想論」
PR誌「経」(ダイヤモンド社)
「日常の身近な事象から世界を撃つ」をテーマに、日常に潜む共同幻想と
それが引き起こしている矛盾を解きほぐします。
http://kei.diamond.co.jp/

連載 「極私的メディア論」
『月刊『創(つくる)』(毎月7日発売) >>「月刊創」

連載 斎藤美奈子・森達也WEB対談(現代書館WEBマガジン)
http://www.gendaishokan.co.jp/wWWWWW101.htm

DVD


ブックレット寄稿『ニュースの真相』Blu-ray & DVD
ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード主演映画『ニュースの真相』Blu-ray & DVDが、2017年2月2日に発売されました。
初回封入特典のブックレットにレビューを寄稿しています。
『ニュースの真相』DVD情報は:こちら

『311』のDVDがマクザムより発売中
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共同監督作品『311』公式サイト

記事掲載


2015年5月24日、茨城県つくば市でのライブ「友川カズキ独演会」の特典として行なわれたトークイベントの映像です。
友川カズキ公式サイト

小説すばる5月号「事件とノンフィクションの2015」インタビュー記事掲載
小説すばる

BOOKSCAN×著者インタビュー
BOOKSCAN

月刊総合文芸雑誌「読楽」10月号(徳間書店 / 9月21日発売)平野啓一郎氏×森達也対談
web本とも

『世界 2012年8月号』論稿「厳罰は有効な刑罰なのかーーノルウェー元法相に聞く」
世界

『週刊金曜日 7/6 / 902号』座談会全員逮捕された「オウム」指名手配犯
週刊金曜日

『キネマ旬報 2012年7月上旬号』(キネマ旬報社) 寄稿 映画「死刑弁護人」の公開に寄せて/『僕の弁護は安田に』
キネマ旬報

『週刊金曜日 6/22 / 900号』寄稿「赦しと死刑囚」森達也
週刊金曜日

民主党機関紙「プレス民主」から「民主党への提言」としてインタビューを受けました。掲載は第282号(6月22日発売)。インタビュアーは有田芳生参院議員です。
民主党機関紙「プレス民主」

たかじんのそこまでやって委員会 「森達也 311を語る」無料動画公開中 
たかじんのそこまでやって委員会

ウェブマガジン「キネプレ」にてインタビューが掲載されました。
ウェブマガジン「キネプレ」

2月に行われた「BOX 袴田事件 命とは」上映後トークの動画がアップされました。
死刑廃止Channel

『ダ・ヴィンチ』6月号(5/7発売)「今月のブックマークEX」にてインタビューが掲載されます。
今月のダ・ヴィンチ

『Quick Japan』101号(太田出版)4月12日発売
特集「僕たちは〈震災直前〉を生きている。」内【レポート】森達也『僕とあなたの「後ろめたさ」――サラヤ国際ドキュメンタリー映画祭 滞在記』
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『311』というタイトルの映画に賛否 被災者にカメラを向け「自分がハイエナのような自覚がありました」と監督が吐露(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0036032

『kotoba 季刊誌2011年夏号』(集英社) >> Amazonリンク

〈特別企画〉東日本大震災 対談・佐野眞一×森達也「がんばろう、ニッポン!」の危うさ

TOKYO FM(80.0MHz)「未来授業」
8月8日(月)~11日(木) 18:45-18:50
※TOKYO FMはPCやスマートフォンでもお聴きになれます。→ radiko.jp(関東エリアのみ)
※放送された内容は、Podcastでもお聴きいただけます。→ http://www.tfm.co.jp/podcasts/future/

THE JOURNAL【NewsSpiral】(4/13)森達也:震災
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/post_751.html

『婦人公論』(中央公論新社)2011年3月22日号 >> Amazonリンク
徹底検証 獄中手記出版に賛否両論!市橋達也は、心から悔いているのか?
〈「事件」が消費され尽くす日本で〉僕には騒ぎ立てる社会のほうが不思議だった (森達也)

『大澤真幸THINKING「O」』(左右社)7号 >> Amazonリンク
森達也×大澤真幸「死刑をゼロから考える」
http://sayusha.com/sayusha/903500393.html

BPnet「ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請う」
オウム真理教の『A』『放送禁止歌』の森達也さんに聞く
~「現場ってなんですか? 編集ってなんですか?」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100415/221588/(前編)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100416/221875/(後編)

『マガジン9条』
蓮池透さん×森達也さん 「拉致」解決への道を探る
http://www.magazine9.jp/taidan/006/

第四十三講 森達也選 「死と生」
紀伊国屋本店「じんぶんや」で選書とエッセイを執筆
http://bookweb.kinokuniya.jp/bookfair/prpjn431.html

森達也×香山リカ「死刑制度から考えるメディアと日本社会」
立教ジャーナル('08.7.1.)Vol.3
http://www.asahi.com/ad/clients/rikkyo/taidan/taidan03_01.html

マガジン9条「この人に聞きたい」インタビュー
http://www.magazine9.jp/interv/mori/mori.php






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